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家族4 − 生殖家族の形成 −

「生殖家族」を形成するとき、一般的には、パートナーを選択するところから始まるのかと思います。

私は、26歳で結婚しましたが、パートナーとなる人と出会ったのは、19歳のときでした。

大学2年生。

人にはモテ期があるといいますが、大学の時に限り、私は何故か妙にもてていました。

しかし、そのモテ方というのが「ファンクラブを結成する」というもの。複数の人から、そういうものを結成しているといわれるのですが、誰も誘ったり告白したりしてこない(笑)

ありがたいことだけれど、彼らは多分、私の内面は何も知らず、外見的なイメージだけで、好感を持っているんだろうなあ・・・と感じていました。

それに加えて、私は人見知りが激しかったので、気軽に話しかけられる雰囲気ではなかったのだろうと思います。

 
ちなみに、私は、外見的に美人、というわけではなく、しかも、当時は常にビン底めがねをかけていました。

何故ファンクラブというものが出来たのか、未だにすごく謎です。岩手という、のどかな地域が、私の雰囲気にあっていたのかもしれません。



夫は、2年生から分かれた、大学の専攻のメンバーでした。

一学年、20人という少人数の専攻。実験や、調査などで、常に共にいました。

夫は、中でも優秀な学生で、仲間のために、色々と尽くす人でした。かつ、私に対しても、平気で色々と意見を言ってくるところがありました。

良いことも、悪いことも。
私は、女子高出身で、シャイだったので、異性とは特に、うまく話が出来ませんでした。

しかし、彼とは、驚くほど、何の構えも恥ずかしさもなく、話すことが出来ました。

最初のデートのとき、あまりにも自分が自然な気持ちでいられ、リラックスできたので、すごく驚き、「これはおそらく、一生に一度位しか出会えない人だろうな」と感じました。

それまでの理想とは、色々違う部分もありましたが(笑)、自分が完全に自然な気持ちでいられる他人と初めて出会ったので、かなり早い段階で「これは家族を築く相手になるのではないだろうか」と感じました。

私はたまたま、そういう人と出会ったけれど、一生出会えないことだって、あると思います。そしたら、今も一人で暮らしていたかもしれません。


私は、パートナーを得て、子どもをもち、生殖家族を作ったのですが、誰しもそうするべきだ、とは全然思っていません。

ひとりを続けても、幸せな人もいる。夫や子どもがいても、不幸な人もいる。

「結婚」や「出産」したから、私は独身の人より幸せ、という考えは、貧しいと思っています。

自分の幸せを作り出すのは、「結婚」や「出産」というエピソードそのものではなく、その経験から、自分が何を獲得するか。

暮らしている環境の中で、自分や周りにいる人を、どのように幸せにするか、ということだと思います。



ただ、恋愛によって、自分が、相手にとって「唯一」の存在になれたことは、私にとっては大切な経験でした。

そして、結婚や出産は、「唯一」の存在となる経験を重ねていくことでした。

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