05 住宅メーカーとの交渉

土地が決まっても、家をどこのメーカーで建てるかは決まっていませんでした。

インターネットで資料を取り寄せたり、住宅展示場に行って、話を聞いたりしながら、5社程に絞り、営業さんと交渉を始めました。営業さんも色々で、見積り等のために各種個人情報を提供したというのに、全く音沙汰のないところもありました。

実は、メーカー選定を始めた初期の段階で、年度末のキャンペーンの適用になるということで、Sホームというメーカーと仮契約を結んでいました(100万円 を納金したのですが、理由を問わずキャンセルの場合は全額返金という条件で、今後もメーカー選定は続けることを了解してもらっていました)。

その段階では、Sホームが最有力メーカーでしたし、Sホームとしても、仮契約までしたのだから、成約の可能性は高いと見ていたかと思います。

その後、固定プランの検討、簡単な図面作成や費用見積り、建築現場を見学、という風に話が進んだメーカーが3社。仮契約をしたSホームは2×4で、気に 入った固定プランがあったこと、価格が安かったこと、そして担当してくれた営業の方に信頼がおけたことが大きなポイントでした。

もうひとつのメーカー(これも略すとSホーム)は、ユニット型住宅。こちらも営業さんはベテランで安心感がありました。居住されている建主さんのお宅まで内覧させていただいたのですが、ユニットゆえの壁の厚さが気になり、消えていきました。

そして、スウェーデンハウス。当初は住宅展示場でもあまりピンと来ず、価格としても手が届かない、という思いだったのですが、様々に情報収集する中で、住宅としての質の高さに魅かれていました。

外観や内装の趣味の良さというのも気に入り始めていました。

また、もう一つ大きな要素として、スウェーデンハウス で家を建てた方のホームページ、ブログがとても多く、そして、その皆さんが家を大切に思っている、ということがありました。

そんな中、夫の職場の近くにあった展示場に夫が訪れ、その展示場の店長さんが後日連絡してきたことから、スウェーデンハウスも話を進めてみよう、ということになりました。


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スウェーデンハウスについても、当初は「BASIC」という固定型のプランを検討してい ましたが、我が家が希望する間取りが土地の横幅に合わないということになり、希望の坪数を目安として無料設計会で簡単な設計をしてもらうことになりました。

その設計会で、我が家の設計をしてくれるKさんと初めて会いました。

その設計会では、部屋の広さを確保するため、リビング内の階段や洗面という図面で作ってみたのですが、リビング内に階段や洗面があるというプランはなじめず、この時の設計は廃案となりました(リビング内に階段があるという設計は高気密高断熱のスウェーデンハウスにはよくあるものですが、そういったオープンすぎる間取りは私たちのライフスタイルには合いませんでした)。

その間も、Sホームにおいて、間取りや仕様について検討を続け、双方ある程度の設計・仕様がまとまった段階で見積りを出してもらいました。

スウェーデンハ ウスの営業担当の方が、「Sホームは通常うちとは競合しない」と言っていたのですが、確かに両者の価格差というのはかなりのものでした。

スウェーデンハウスでも資金がまかなえそうな見通しは出来てきていました。支払いにゆとりがあるSホームにするか、我が家としては贅沢とも言えるスウェー デンハウスにするか・・・。具体的に言うと、Sホームであれば妻である私が専業主婦になっても生活できるだろう、スウェーデンハウスの場合は、夫婦とも現 在の収入を維持していかないときついかな、というイメージでした。

しかし、この頃には、夫婦とも、スウェーデンハウスの住宅としての品質の良さを実感しており、話し合いの末、Sホームをお断りするという決断を下しました。

そういった意向を示してからも、価格据置で仕様のグレードアップ、といった話をいただきましたが、私たちの気持ちは変わらず、Sホームとの仮契約を キャンセルし、スウェーデンハウスとの本契約、となりました。交渉最後の数回については、お互いのメーカーから、各種提案があり、当時の日記には「バトルチックな日々」という記録がなされています(笑)。

今となっては想い出話ですが、資料を集め始めてから4か月間、大変な日々でした。

そして、以前にも書いたことですが、Sホームの営業さんは、お断りした時も含めて、常に丁寧親切に対応してくれ、とても感謝しています。どのような営業さんと出会うか、というのは、本当に重要なことだと思っています。


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