04 土地探し

土地を探すということは、今後住む市町村を選ぶ、住環境を選ぶということです。この点に関しては、あまり深く考えずに、土地のサイズと価格を中心に探してしまった感じがしています。

市町村は、なんとなく現在住んでいる市を選びました。個人的には、同じような年齢層・職業・家族構成の家ばかりという典型的ニュータウン地区は避けたいと いう思いがあり、その点、選んだ土地はニュータウン内にありながら年代などがばらばらで、昔ながらの店もあり、条件にかなっていました。

生活や通勤の利便、確保したい土地の広さと対応可能な価格、という条件から、おのずと住める地域は限定されてくるのでしょうが、市町村サービス・教育環 境・医療環境・文化など、もっと丹念に調べながら土地を探してもしてもよかったかなと思っています。

結果としては、子どもたちは良い友人に恵まれ、お隣さんも良い方で、周辺環境も思いがけなく発展したりなどして、良い偶然が続きましたが、土地はあせら ず、いろんなことをきちんと調べながら探したほうがよいな、というのが、個人的な思いです。

++事前に調べておくと良いと思った点++
市町村サービス
これからの時代、ますます、市町村によるサービスの質や量の違いというのが明確になってきます。

ご家族に、18歳未満のお子さんがいる、障がいを持っている方がいるというような場合は特に、事前に候補市町村のサービス内容を調べておいた方が良いと思 います。具体的には、各市町村の福祉関係課か住民課などで、各市町村が発行している便利帳や保健・福祉ガイドブックをもらう。さらに、その中で「市町村の 単独サービスが何か」を聞いてみるとよいです。

保健・福祉・教育といった分野では、国や県が決め一律全ての市町村で実施しているサービスと、その市町村独自で行っているサービスがあります。独自のサー ビスを知ると、その市町村が力を入れている分野というのが何となく分かってきます。
市町村の将来性 人 口の増減、現在と今後50年の年齢構成、市町村立施設の状況(人口規模に見合った施設づくりかどうか?逆に、必要な施設はあるか?)、予算の状況(毎年4 月頃の広報で掲載するはず。頼めばもらえると思います)、広報やホームページのつくり、市町村の役所の職員対応や雰囲気、商業地の発展状況、といったとこ ろがポイントでしょうか。地域を母体とした掲示板などを見てみるのもひとつなのかなと思います。

それから、市町村によっては、「都市計画マスタープラン」(または「都市マスタープラン」など)が定められています。これには、今後数十年の街並みの計画 などが記載されていますので、是非確認してみてください(市町村のホームページにのっているかと思います)
教育環境・文化環境 候補地区の小学校・中学校の評判。文化環境は、私にとっては図書館の有無や規模は大きなポイントですが、人によっては映画館の有無とか、美術館とか、色々なのかもしれません。それから、街の歴史や熟成の仕方など・・・、

具体的には地元由来のお店の質や繁盛の様子、開発が無計画ではないか、歴史がある建物が大事にされているか、などで街の雰囲気は変わってくるように思います。
住まう予定地域の都市計画図 これも、市町村のホームページにのっている場合が多いです。「用途地域」が掲載されています。購入を検討している土地周辺の用途地域を知っておくのは大事な作業です。

道路を挟んだお向かいにパチンコ屋さんが・・・(好きならいいかも知れないけど・・・)というようなことを避けるため、周辺用途地域、その種類で建てられ る施設等の範囲などを調べておくと良いと思います。 都市計画図は、市町村の役場で販売をしています。

土地探しに費やした期間は、3か月位(契約に至るまでの期間・経過にも記載してます)。短い方なのかも知れませんが、その間は、インターネットやちらしで、集中的に情報収集をしました。

他市町村にも多少目をうつしながらも、もともと住んでいた市の別地区の土地を選択しました。契約の時、ああ、これから莫大な借金を返していかなければならないと(笑)、少し切ない気持ちになりました。
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