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小川洋子さんは、新作が出たら、必ず読む作家のひとりです。
12年ぶりの、書き下ろしだそうです。
物語を終わりまで読み通すと、なんとも言えぬ感慨が押し寄せてきます。
終わりが、始まりにつながっていきます。
メジロが、どういった意味をもつのか。警官が逃したのは、宿命だったということ。
物語の中盤は、少し冗長と感じました。
でも、この終わりと始まりのために、必要だったんだな、と最後になって気付きます。
なので、途中で、少しつらいなと思っても、最後まで読み通すべきです。
人生の、幸福と哀しみを、静かに、ひしひしと、感じることができる。
人が生きるのって、切なくて素敵だな。
そう思わせる、物語でした。
2013/10
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